■販売者:一般社団法人カイタク
■商品名:金華さば水煮
■缶サイズ:T2号3P
■採集時期:2022年
■解説:販売者のカイタクは宮城県石巻市内のメーカーを主とした仕入先の商品を催事への出店や通販により販売している一般社団法人。本品は同法人と本社所在地を同じくする木の屋石巻水産との共同企画商品ということになるだろうか。ラベル中央の説明文から、中身としては本家廉価版の「木の屋 彩 金華さば水煮」だと思われる。黒っぽい背景に金文字で安易に高級感を演出しているが、仮に中身が推定通り「彩」だったとしたら、「金華さば」と「彩 金華さば」のグレードの違いを認識していない物産展の来店客に対して優良誤認的なミスリードになりはしないか。長い目で見てブランド価値を毀損することになるのではと老婆心ながら心配になる。
ところで商品名左の鯖のイラストは前半身だけが上向きに描かれているという、珍しいレイアウト。不思議に思っていたところ、同じラインナップの中のみそ煮缶には後半身が描かれおり、2つの缶を重ねると巻締部を挟んで1尾の鯖の絵が完成するという仕掛けであった。
もう一つ、特徴的な鯖の絵柄に引っかかるものがあり、過去記事を見直したところ、神戸物産の商品に使われている絵と同じであることが判明した。1尾の鯖を分断して配置するという手法に共通するものがあり、デザイン会社が原画を使い回したのではないかと推測する。