鯖ラベル

鯖水煮缶詰のラベルを鑑賞します

藤井水産 さば水煮

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■製造者:株式会社藤井水産
■商品名:さば水煮
■缶サイズ:6号DR
■採集時期:2020年
■解説:藤井水産は根室市の水産加工会社で、鮭加工品が主力製品。一般向けとしては通販のほか、全国の百貨店での北海道物産展にも積極的に出店しているようだ。缶詰も製造しており、もちろん鮭の切身製品やスモークサーモンの副産物の有効利用である中骨やハラスの水煮がメインではあるが、余技として鯖缶もラインナップされている。ラベルは和紙風の背景模様が目を引くが、実際は単なる印刷によるもの。ところで紙製のラベルは大抵、繋ぎ目付近だけに接着剤が塗布されているが、本品は全面シールラベルとなっている。缶胴へ貼り付ける面の全面が糊付けされているラベルはきれいに剥がすことが難しく、ごみの分別の妨げになるのではなかろうか。リサイクルマークが空虚に見える。(ラベル採集者としても苦言を呈したい。)

宝幸 さば水煮 その3

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■製造者:株式会社宝幸
■商品名:さば水煮
■缶サイズ:6号DR
■採集時期:2021年
■解説:商品名の些細な差異(「国内産」や「八戸港水揚げ」等の有無)によって厳密に分類しようとすると徒にカテゴリーが増えてしまうが、グレード的には国内産その4の後継品、または栄養成分や謳い文句の面からは「日本のさば水煮」と同等の商品であると思われる。写真は「日本のさば水煮」のものを左右反転して流用しているが、画角が拡がったことにより実は鯖水煮単独での撮影ではないことが明らかとなった。鯖の後方には御飯と味噌汁の他に、だし巻き卵、梅干し、銀杏のようなものが確認できる。鯖単品のクローズアップよりもむしろ、ある種のストーリーの惹起により食指が動く効果的な絵面ではなかろうか。

タイム缶詰 サバの中骨水煮

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■製造者:株式会社タイム缶詰
■商品名:サバの中骨水煮
■缶サイズ:T2号3P
■採集時期:2021年
■解説:ペット用魚缶として販売されているサバの水煮と同シリーズの中骨水煮。中骨缶というと人間用を含めても鮭ばかり、稀に鰤味付があるくらいで、鯖は極めて珍しい。おそらく鯖を三枚おろしにしてフィレを別製品用へ仕向けた残りの中骨の有効活用として生まれた製品なのだろう。栄養面では、水煮と比べて粗脂肪が大幅に少なく、またカルシウムの摂取も期待できることから、ペットの栄養状態に応じた使い分けが可能だと思われる。デザインは水煮とは色が違うだけで、バーコード周りの荷札風イラストも共通だ。

セブンプレミアム 金華さば水煮 その2

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■販売者:株式会社STIフードホールディングス
■商品名:金華さば水煮
■缶サイズ:6号3P
■採集時期:2022年
■解説:セブンプレミアムはセブン&アイホールディングスのプライベートブランド(PB)で、本品は2020年採集品からのマイナーチェンジ。唯一の変更点は製造者である三洋食品の石巻工場が会社分割・合併・商号変更を経てSTIミヤギという会社に変わったこと。いずれもSTIグループ内部で完結している出来事なので中身に影響を及ぼす話ではないと思われる。なお前商品はセブンイレブン限定での販売であったが、現在はイトーヨーカドーほかセブン系スーパーでも取り扱いがあるようだ。

にぎわい東北 鯖水煮 男鹿なまはげの粗塩使用

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■販売者:清水食品株式会社
■商品名:にぎわい東北 鯖水煮 男鹿なまはげの粗塩使用
■缶サイズ:携帯缶DR
■採集時期:2020年
■解説:「にぎわい東北」はイオングループによる復興支援企画のようなもので、東北産品を使用したプライベートブランド(PB)と言える。本品では塩が秋田県産ということで、他に味噌煮、味付でもそれぞれ秋田県産の味噌、醤油が使用されている。いずれも秋田県産であるが、おそらくこれらの商品が販売されている店舗を運営するイオン東北株式会社の本社が秋田県であることと関係がありそうだ。なまはげのイラストは塩の製造元である男鹿工房の商品パッケージから転載したもので、「秋田の味をいただきます!」とキャッチフレーズを言わせているが、なまはげの恐ろしげなイメージとのギャップが面白い。
ギャラリー
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